お金をもらうこととお金をもらわないこと

お金をもらって仕事をする人間を信用したほうがよい。これは個人的な感想であるが。

他者に何かを依頼する場合、金を取ってくれるプロにお願いする方が、善意だけでやってくれる人よりも信用できる。

 

ボランティアというものは「奉仕」の精神が確立していればそんなに問題ではない。

しかし、奉仕というものには責任が伴わない。途中でやっぱりできませんと言われても誰も保障してはくれないのだ。

 

友人や知り合いに頼むということもできるだろうが、それは相手に「貸し」を作ることになる。こんなことを言っていると冷たい人間と思われるのかもしれないが。貸しを作るということは、一種の支配を受けることと同義である。このような面倒は苦手なので、僕はあまり引き受けないことにしている。

 

ただ、総じて見てみると世の中には友人ならば無料で奉仕してくれて当然と考える人が多いようだ。特に年齢があがるにつれてその傾向が見られる。年齢があがると金と関連しない付き合いを好むようになるらしい(だからおばあちゃんはすぐに何かをくれるのだ)。

 

僕は、今まで何度か友人に「仕事」を頼んだことがあるが、全て代金を支払ってきた。友人だから、値段が安くなるのではなく、腕を見込んで頼んでいるからだ。

仕事とはそういうものである。